2023年11月度の「経営ラボ」は槇本健次会長による以下の内容でした。
中小企業の「非財務項目の評価の見える化」について
現在、一般社団法人福岡県中小企業診断士協会内の「事業性評価研究会」では中小企業の非財務項目の見える化に取り組んでいる。
一般的に中小企業の診断には決算書をもとに、財務項目による診断が中心となっている。中小企業庁では「ローカルベンチマーク」という手法を使って中小企業と金融機関等が対話を進めるためのツールとして発表されている。しかしながら、中でも重要な4項目即ち「ローカルベンチマーク」「経営者への着目」「事業への着目」「企業を取り巻く環境・関係者への着目」「内部管理体制」については記述式であり、文章を読まなければ実態がわからないという点が中小企業を診断する上で難しくなっている。
そこで、上記事業性評価研究会では10年以上前からこれらを点数化し、レーダーチャートで理解しやすい方法の開発に取り組み、一定の成果を上げている。これは経営者の自己診断にも使える50~70項目の質問に、○△×で答えていくことで、上記の4つの項目についてレーダーチャートで見えるかすることで中小企業の非財務項目についての診断が簡単にできるようになっている。
九州志士の会に集う専門家がお話しする定例の「経営ラボ」は毎月第2月曜日18時開始です。
1時間程度の様々なテーマによるミニ講義をしたい方、聞きたい方募集しています。