今回の話題提供は【鹿児島県】中小企業診断士、地方産業経営研究所代表の田上康朗会員です。
国の後押しもあり創業・企業セミナーが盛んだ。
そのことはたいへん喜ばしいこと。しかし企業の本来はゴーイングコンサーン。
所謂、創業支援後、その後は、というと中小企業庁HP記載も数年前から掲載されず、推定なのだが、創業後廃業率は3年後で約60%。5年後で約75%(約90%という数字もある)。
税金を使っての創業・企業セミナーがこれではムダづかいだけではなく、まさしく不幸づくりではないかと考え14年ぐらい前から理由の解明、そしてゴーイングコンサーンを全うするための理論と具体的あり方について研究。
3年前それが完成。九州志士の会、親しい関係者にことあるごとに現行の創業セミナーの重大な落とし穴とそれに代わるあり方、具体的手法についてお話し続けてきた。で、それが我が愛する支援先、志士の会の同志を中心に理解者が出てきて嬉しい限りである。やはり夥しい消滅企業のこと故、一人の力だけでは限界がある。で関係者の支え、そして九州志士の会の仲間の英知を頂き1つでも多くのゴーイングコンサーン企業を育てていこうと思ってここへ。
1-創業後の短期消滅が多い理由
私自身がその理由を見つけるため多くのセミナーに参加体験。そこで掴んだ仮説
A:セミナーで作成される経営計画書の殆どは3年分、短期最適化仕様で長期最適化のケース事例は皆無に近い。
B:理念、戦略に関しての取り上げが希薄で殆どは戦術に始終。畢竟「戦略なくして戦術なし」のセオリーの真逆が行われている。
C:経営者の人生計画が皆無で、事業計画との整合性が図られていない。
2-そのための具体的試案
そこで私は「人生&事業30年経営計画」を創案。
説明は誌面の都合で割愛。